子どもにとって不登校はとても辛い出来事ですが、親にとっても辛い日々の始まりです。私もそうでしたが、子どもを心配するあまり、自分のことは二の次になっていませんか。その辛さは不登校が始まった時はもちろんのこと、節目節目で次々とやってきます。子どもの事を考えるからこそ、自分自身をいたわることも大切なのです。
今回は私の体験談を通して、親として何が辛かったのか、そして気持ちを楽にする方法、実践したことをお伝えしていきます。置かれている立場や感じ方はそれぞれですが、少しでも辛い気持ちを分かち合えたらと思っています。
この記事では、不登校の子を持つ親が、何が辛かったのか、気持ちを楽にするにはどうするべきかをお話しします
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こんにちは!
こいちご と申します
娘のモモ
小5の3学期からお休み中
不登校特例校の中学校とフリースクールに在籍しているよ
親はしんどい
不登校になる前から辛い(学校への欠席連絡)
振り返れば、不登校になる前の行き渋りがあった頃が辛すぎました。何が大変かって、モモが今日は行ってくれるのか、休みになってしまうのか、時間は刻々と過ぎていき、迫る登校時間と出勤時間。もう頭の中はそのことでいっぱいでした。
結局、休むことになった時の欠席連絡がまた辛い。欠席連絡は基本アプリでしたが、締切時間に間に合わず電話することもよくありました。欠席理由をどう伝えるのかが悩みどころです。特別休む理由が見つからないのですから…
職員室では有名になっているのかなーなんて思っていました。
すんなり学校へ行くこともあったので、どっちになるのかわからない私の朝は、ストレスMAXだったのです。
モモさーん、休むんだったらもっと早く言ってよー
だって、行きたくない!なんて言えないもーん
不登校が始まった時の疲労感
不登校生活が始まり、「これは大変なことになったぞ」と何とかしなくてはという気持ちが優先していました。
これからのことは誰にも聞いたことのない未知の世界。周囲に気軽に聞ける人もいません。母親として、しっかりしなくてはと気張っていたために一人で頑張りすぎていたと思います。
そしてジワジワと疲れが溜まるのです。
学校との関わり
担任の先生とのやりとりがしんどい
長期休みに入ってから、先生とお話しするのが辛かったですね。電話で話し終えた後は、ため息しか出ません。
家での様子をお伝えすることがメインで、これといって何か変わるわけでもなく、同じような話を毎回していた記憶があります。もちろん再登校できるように色々と提案してくれますが、その期待にいつも答えられず、益々申し訳ない気持ちになっていくのでした。
学校の前の道も、なるべく通りたくはなかったです。
元気に登校している他の子を見るのも辛かったですし、校庭で体育の授業風景を見てしまうと、自分の心がグーンと下がるのを感じていたからです。
ママ友との関係
ママ友さんに近所で偶然会います。やはり不登校後は会いたくなかったです。でも会ってしまうので、なるべく明るく話しかけていました。
でもママ友さんには深刻な顔をされてしまうのです。私はそれでも平気!と思っていましたが、想像以上にダメージを受けていたようです。家に帰るとモモには「なんか元気ないね。何かあった?」なんて聞かれてしまうのです。敏感子ですよね。
ママ友さん達は気にかけてくれて「様子どう?」と聞いてきてくれますが、この気持ちはきっとわからない、と思ってしまうのです。
お気持ちはありがたいですが、正直、私には気が重たかったです。
修学旅行の決断
6年生は最後の宿泊行事があります。新学期すぐに参加費用の支払い納入期限のお話しがありました。
その頃はまだ行けるかもと期待もあったので、結局は行かないという決断をした時にはかなり落ち込んだのを覚えています。
旅行のしおりには、部屋割り、係、バスの座席にも名前を入れて頂いていたので、それを思い出すだけでも悲しくなりますね。
小学校卒業に向けて(卒対のママ友さんからの連絡)
6年生は辛いことが続きます。卒業対策委員のママさん達から、卒対用グループLINE
に参加するようにとの連絡があり、気持ちはどんより。結局、拒否させて頂きました。卒対さんとのやりとりは、卒業後の中1秋まで続きました。記念品を受け取るのが遅くなってしまったからです。記念品を受け取った時には、区切りがついて一仕事終えたような気分。それって卒対さんのセリフですよね… 卒対さんには謝ってばかりの1年だったのです。
そして先生からは、卒業アルバムや文集、卒業式、謝恩会… などの決断を次々と迫られる1年でした。
こう振り返ると小学校時代って大変でしたねー。その時はなんとかやり過ごしていましたが…
「あの時の私って偉すぎる」と自分を褒めてあげましょう!
さて、気持ちを切り替えて、次は 乗り切り方の実践編です。
気持ちを楽に ストレス解消法! 実践編
実践したこと
考え方を根本から変える
- そもそも学校へは無理して行く必要はない
- 学校へ行けるようになるかもと期待しない
- 行けそうな時こそ冷静に、行けない時の落胆を防ぐためにも
- 子どもは思うようにはいかないし、思い通りにしてはいけない
毎日の学校がないと、親はプリント類のチェック・指定の持ち物の用意・親の当番などから解放されます。
子供を時間で縛る必要も減り、気持ちに余裕ができます。
卒業式も行きたくなければ、欠席して大丈夫。卒業できます。
無理してまで学校に合わせる必要はないと思います。
学校から距離を置くと、気持ちは断然楽になる!
音楽や体を動かすことで心の安定を
音楽を聴くのが一番のストレス解消でした。それに救われたと言っても過言ではありません。朝にモモが行き渋り、結局は行かなかった時の心は崩壊寸前。その後、イヤホンで曲を聴くと自然と顔が上を向き、涙が止まったのです。
ありきたりですが、体を動かすのも心に良いです。運動しなくてもウォーキングで大丈夫。私は一人になりたくて、夜の一人散歩へ行きました。そこに音楽が加わると最高です(安全な道を選びましょうね)!
仕事のススメ
モモのために仕事を辞めた方がいいのかな、と何度か思いました。
でもイライラしながら玄関を出ても、職場では気持ちの立て直しができましたし、モモもイライラした母親から離れられるので良かったのです。その後、自分の悪かったところを反省して優しくできるため、良好な親子関係が続けられたと思います。
ここで辞めたら自分がダメになると危機感もありました。
もちろん仕事をしないで、お家で子どもと寄り添うことも、良い結果に繋がることだって大いにあります。
ここでは仕事を辞めたくないのに辞めるのが、より辛くなるという話です。
ただ、家で子どもが一人で心配、スクールカウンセラーやその他の送り迎えが多々あり、苦労したのも事実です。
1人のお留守番は、携帯を持たせてからはとても安心できました。携帯よりも手軽なものもあります。
↓こちらは押すだけでスマホにメッセージが送られるものです。他にも機能の違うラインナップがあります。
平日のお出かけで得をする
週末は混雑するような場所へ、平日に遊びに行けてしまうのです。近場のお出かけから、お安く行ける平日の旅行もいいですよね。
モモとしては最初は罪悪感もあったようですが、いざ遊びに行くと空いているし快適、そのうち忘れていました。
- お出かけも社会科見学だよ!
- どの経験も全て勉強になるね!
- 社会・理科・体育・道徳など、さまざまな授業になるよ!
などの理由をつけて行っていました。みんなが学校へ行っているからって、家でおとなしくなんて思わなくて大丈夫。
今はインターネットで旅行もすぐに予約できます。
私はお得なクーポンを使ったり、ポイントを貯めてお出かけしています。
直前割引なども魅力ですよ。↓
中学生になった今は、誘ってもなかなか行ってくれませんから。
ディズニーだったら行くよ!
一緒に行ってくれるうちは、親子でたくさんお出かけしましょう!
【じゃらん】東京ディズニーリゾート オフィシャルホテルを予約OK!自分の好きなことを積極的に意識する
親は子どものことをいつも考え、考えたくなくても考えます。なので自分の事をもっと意識し、し過ぎるくらいでちょうど良いと思います。
それでもきっと考えてしまうから、この瞬間だけでも自分ファーストですよ。
他にも
- スイーツを食べに行く
- 美容室でヘッドスパ
- 読書、漫画、映画
- 買い物
- アロマでリラックス
- スーパー銭湯
- 推しのライブ
- 不登校のことを知らない知人とのおしゃべり
- 1人になる
と、こんな感じでした。私はカラオケはやりませんが、カラオケもいいですね。
これらを頻繁にしていたわけではありません。
できる時だけ、たまにはご褒美も。
↑買い物でストレス発散もいいですよ!
相談する場合はどこに?【相談先一覧】
人によっては、自身の悩みを聞いてもらい、心が軽くなる方もいるでしょう。
- カウンセリングを受ける
- 不登校の子を持つ親の会へ参加し、仲間を見つける(自治体、民間団体、フリースクール等で開催)
- 公的機関の不登校支援窓口、教育相談窓口で自身の辛さを相談
などがあります。主な相談先を下記の表にまとめました。赤字は実際に私が相談した感想があります。
親の主な相談先 | 特徴・メリット | デメリット | 注意点など |
---|---|---|---|
心理相談・カウンセリング | 専門家がじっくりと悩みを聞いてくれる さまざまな資格保有者が行っている | どこが良いかわからない 医師から受ける場合を除き、保険適用外 | 自分に合うところをいくつか行ってみることも大切 料金が明確なところを探す オンライン相談などもあり |
スクールカウンセラー | 無料 行き慣れている場所 | 常駐していない(希望の予約日が取れない場合も) 経験が浅いこともある | 全ての学校にあるわけではない |
漢方カウンセリング | 東洋医学の視点から、悩みを聞いてくれる カウンセリングと漢方が合わさったもの | 店舗数が少ない 費用が高い | 漢方薬の効果はすぐに出ない事がある オンライン相談がある場合もあり |
親の会 | 同じ悩みを持った仲間ができる 情報の共有ができる | 地域や組織によってさまざまでよくわからない 気の合う人が見つからない場合もある | 自治体の広報誌やインターネットで探す フリースクールで、外部から親の会だけ参加できるところもあり |
自治体の相談窓口 | 無料 | 相談日がだいぶ先になることがある 知識不足の場合がある | 不登校相談などは、地域によって呼び方が変わる 自治体で「心の相談」が受けられることも多い |
民間のフリースクール等 | 経験と知識が比較的豊富 | 規模も大小さまざまあるが、情報が少なく探すのが大変 | 外部からの相談を受けてくれるところもあるが、入学前提の場合もあるのでまず問い合わせを |
スクールカウンセラー
馴染みのある場所で、親の心の相談ができます。スクールカウンセラーは児童・保護者・教職員がカウンセリングを受けられる場所です。私ではないのですが、娘モモがスクールカウンセラーに通いました。何度かそこのカウンセラーの方とお話ししましたが、かなりお若い印象で(2人とも新卒?に近いような)、経験不足をやや感じました。
漢方カウンセリング
じっくりと悩みを聞いてくれ、不安や気分の落ち込みなどに効果がある、自分に合った漢方を処方してくれます。私は不登校の悩みではなく、この不安は更年期の症状かも?という時があり、漢方カウンセラーに通いました。薬局の漢方相談もじっくり症状を聞いてくれますが、漢方カウンセラーはカウンセリングに適した場所で、1時間程度かけて心の悩みを聞いてくれました。悩みは話しやすいですが、デメリットは費用が高いことです。そこは2021年当時、カウンセリング料金5,000円、別に漢方薬の料金がかかりました。
自治体の相談窓口
親自身の悩みも聞いてくれます。私は自分の事ではなく、子供の相談で行きました。教育委員会の教育相談窓口です。そこでの流れとしては、まず最初に電話をすると、週に2回の内部打ち合わせで担当者を決めるとのこと。そして後日連絡があり、担当の方の都合も合わせて日程を決める。なので実際の相談は最初の電話から1ヶ月以上先になったことに少々不満がありましたね。相談を受けてみて、事務的な印象だったのと、管轄外のことには知識があまりない印象でした。この流れは地域ごとで異なります。でも他のママ友さん(不登校児でない)によると、定期的にそこで話を聞いてもらう事で安心するという意見もあったので、合う方にとっては無料ですし活用したいですね。
民間のフリースクール等
私には一番気持ちをわかってくれた場所でした。二つあり、一つは自治体の不登校児童のために居場所を提供してくれるフリースペースです。自治体が運営ですが、民間に委託していました。費用も無料です。指導員の方は、自分のお子さんも不登校ということと、たくさんの不登校児を見てきたこともあり、共感してくれる部分が多くありました。私としてはやっとわかってくれる〜と思ったところです。二つ目は中学生になってからの話ですが、フリースクールです。スクールを探すのは大変でしたが、親身になって聞いてくれます。
まとめ
いかかでしたでしょうか。ここでは、
- 不登校児を持つ親の体験談「不登校になると、親はこれが辛かった!」
- 親の辛さ、どう乗り越える? 実践したこと
などをお話しさせていただきました。 不登校になると、子どもと親は辛い時期が長引くことがあります。 子どもをサポートするためには親も自分をいたわり、時にはサポートが必要です。辛い時には外に目を向けると、助けを求めるところがあります。ぜひ外にも目を向けてみてください。
学校は、合う子もいれば合わない子が必ずいます。合わないからって悲観することはないと思います。みんな同じじゃなくても大丈夫。心にゆとりをもって過ごしていきたいですね。
今回は、親の辛さにスポットを当ててみました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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