卒業の季節が近づくと、子どもの成長を感じる一方で、不登校の子を持つ親にとっては新たな悩みも出てくるかもしれません。「卒業アルバム、どうしよう?」「卒業式には参加した方がいいのかな?」そんな疑問や不安を抱きますよね。本記事では、不登校の子が安心して卒業という節目を迎えられるように、アルバムや卒業式への関わり方について、経験を元にお話ししています。
ご家庭により状況や考え方はいろいろです。お子さんのこれからを考える上で、こんな親もいるんだなと少しでもヒントになれば幸いです。

こんにちは!
こいちご と申します



娘のモモ
小5の3学期からお休み中
不登校特例校の中学校とフリースクールに在籍しているよ
娘モモの場合ですと、6年生に上がった新学期早々、先生と卒業対策委員の方から次々とお話しがありました(決断を迫られます)。
例えば修学旅行、卒業アルバム制作のこと、先生へのお礼はどうするか、卒業前の親子イベント、謝恩会、卒業式などです。
この時の辛さを、他の記事でもお伝えしています。そちらもぜひ合わせてご覧ください。


今回は不登校の子どもにとって、卒業アルバムと卒業式はどうするか問題に絞ってお話ししています
決断の時
学校の何かを決める上で「子ども自身はどうしたいのか」、その希望を最優先したいと親は思います。
が、モモの場合は聞いてもハッキリした答えが返ってこない、そもそも本人は考えたくない、決められない、本音を言えてなさそうなどがいつもありました。
モモにしてみたら、何が正解かなんてわからないのが当然だと思います。
卒業は人生の節目で大事な時なんだろうというのはわかっていても、それを自分自身で判断して決断するのは勇気がいりますよね。
大人だって正解がわからないのですから。
なので、学校のことで何かを決めなければならない時には一応モモに確認しますが、「その話は後で」「明日までに決める」といつもはっきりした答えが返ってこないので、結局は母親の私が最終判断をしていました。


卒業アルバム
卒業アルバムは必要ですか?
卒業アルバムは購入しなくても大丈夫
今は通り過ぎた事なので(また次にやってきますが)言えますが、不要ならいらないとキッパリ断っても良いと思います。
せっかくの記念だから、思い出だから…と思うかもしれませんが、我が家の場合は、見ない(見ようとしない)というのがわかっていました。最後まできちんと行かれなかったという思いは心の中にあります。自分が行っていた頃の写真は見ることができても、自分の知らない時間が記録されているアルバムは絶対に見ないだろうなと思うのです。
アルバムが家にあっても、見ることもせず、捨てることもできず、目に触れない場所に置いておきたいと思うなら、いっそのこと買わなければ良いですよね。卒業アルバムは高いです。そのお金を旅行の足しにして、楽しい思い出を作っていこう!と購入はお断りしました。
いつか大きくなったら見るかもと思うかもしれませんが、見ないかもしれない。
家には楽しかった思い出の写真がたくさんあります。その思い出があれば十分だと思います。


アルバムの写真はどうするの?
たいてい卒業アルバム用の写真撮影日がありますよね。
もちろんその日は行っていませんが、先生のお話しで過去の写真を加工して同じようにできるとのこと。今の技術にびっくりです。
そして、そもそも写真を載せないこともできるというお話しでした。
私は当時、アルバムを購入しないと先生にお伝えすることが精一杯だったので、写真を載せる載せないの判断はできませんでした。きちんと当事者が決めないとと思われるかもしれませんが、その時は進学先も含め、卒業までの様々なことがある度に精神的に参っていたので、我が家は購入しないですし、写真掲載の件は先生の判断にお任せしてしまったのです。
その後、先生からはその話はありませんし、その結果どうなったかはいまだに不明です。
私が学校とはなるべく距離を取りたいと思っていたのが、先生には伝わっていたのでしょうね。
ママ友さんとも少なからずやりとりをしていましたが、こちらから聞かない限りその話にはならないので、怖くて聞いていません。
文集なども同じです。クラスの紹介で一人一人自分を紹介するコーナーがあり、そこはクラスメートが途中まで特技やイラストを書いてくれていますと先生のお話でした。お友達には感謝の気持ちでいっぱいですが、その後どうなったのかは見てはいませんし、もらっていないので不明のままです。



みんなありがとう


卒業式
卒業式は出席したいですか?


無理して出席しなくても大丈夫
「卒業式だけは出席したい」という本人の気持ちがなければ、
行かなくても全く問題ありません。もう大人になった長男の中学校卒業式では、不登校がそこまで問題にはなっていなかった時代ですが、クラスに1人程度は欠席していました。
我が家の場合は、当日の夕方に卒業証書を親(私)が受け取りに行きました。
もし卒業式に出席しない場合の一般的な卒業証書の受け取り方は
- 子どもが校長先生から個別で受け取る
- 親が受け取りに行く
- 先生が家まで届けてくれる
- 郵送
などが考えられます。
近年の先生の負担軽減を考えると、熱血先生を除き家まではお願いできません。郵送も事情によっては可能かと思いますが、日程や引っ越しなど特別な場合でしょうか。
やはり子どもが校長先生から受け取る または 親が取りに行くのが自然かなと思います。
人生の節目として、ケジメとして、お祝いだから…本人が受け取るべき と大人は思うかもしれません。
でもそれは、そうするべきと大人が勝手に思い込んでいるだけで、子どもの意思ではないと思っています。
子どもが受け取りに行ければそれが一番良い方法ですが、無理して行くほどのことはないと思います。


我が家の場合は
- 心から気持ち良く卒業証書はもらえない
- あまり考えたくない
- 小学校が終わってホッとしている
の気持ちがありました。
モモは他の子と違う行動を嫌がるタイプです。1人だけそういう方式で受け取るよりは、受け取らない方がマシと思うようでした。


卒業証書の受け取りへ
卒業式のあった午後に私がサクッと1人で受け取りに行きました。
私が受け取りに行った時の様子は、かしこまった感じはなく職員室近くで立ち話程度でした。
担任の先生から溜まったプリントなども含めて全て受け取り、未払い分の教材費をお支払いし、こちらはただただ、ご迷惑をおかけしたことをお詫びして10分もかからなかったと思います。校長先生にはお会いしていません。
寂しいなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそれで良かったと思っています。あまり長く引き止められても悲しくなっていたかもしれません。
あの時の気持ちは、リセットして次へ行こうという意気込みで前へ進んでいましたし、モモも学校のことはなるべく話したくない(あえて考えないように)ようだったので、サラッと卒業証書は受け取って小学校生活は終わったのでした。
きっとじっくり考えれば、いろいろな感情があったと思います、でもそうすると気持ちが沈む方向へいくのはわかっていました。


なので、前向きにいくためには深く考えないことです。 何事もなるようにしかならない!



「なるようになっていく」そう考えてこれからもいきたいです


まとめ
私の個人的な考えですが、卒業式はとても重要な意味はありますが、学校へ行っていない子どもにとっては、親(大人)が思うほどは重要ではないと思っています。
「卒業」は人生の区切りになりますが、通過点です。
子どもが一番ラクに思える方法、親が一番ラクに考えられる方法が、これからの人生を歩むのに一番良い道のりだと私は思っています。



最後までご覧いただきましてありがとうございました
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