不登校の原因は本当にさまざまで、一つの要因だけでなく複数の問題が重なることが多いようです。原因は皆それぞれとわかっていても、やはり周りはどうなのだろうと気になりますよね。
この記事では、不登校の親としての体験を交えながら、主な原因についてランキング形式でご紹介しています。
皆さんのお子さんが直面している状況について、少しでも理解を深め、サポートのヒントになることを願っています。
うちの子の場合、原因はよくわかりませんでした
何で行けなくなっちゃったんだろう…
不登校は小5から
過去のこと今のことを記事にしています
不登校の原因(要因)小学生・中学生
不登校の要因は、文部科学省の調査(令和5年10月発表)のデータによると以下のようになってます。
原因は複数あることも多いと思います。主たる要因を小学生と中学生別に割合で表にしてあります。
令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 文部科学省
不登校の原因ランキング
上位5つは以下のようになります。
小学生の原因(主たる要因 上位1位〜5位)
- 1位 無気力・不安(50.9%)
- 2位 生活の乱れ・遊び・非行(12.6%)
- 3位 親子の関わり(12.1%)
- 4位 いじめを除く友人関係の問題(6.6%)
- 5位 学業の不審(3.2%)
- 5位 家庭生活の急激な変化(3.2%)
中学生の原因(主たる要因 上位1位〜5位)
- 1位 無気力・不安(52.2%)
- 2位 生活の乱れ・遊び・非行(10.7%)
- 3位 いじめを除く友人関係の問題(10.6%)
- 4位 学業の不審(5.8%)
- 5位 親子の関わり(4.9%)
小学生・中学生ともに1位、2位は同じになっていますね。
1位 無気力・不安
小学生・中学生ともに、圧倒的に1位は「無気力・不安」になります。
娘も原因を言うならば「不安」です。
行き渋りが始まった頃は既に、宿題への取り組みが普通じゃないレベルでやらなくなった、学校の支度をしようとしない、学力テストがほぼ白紙… とまさに無気力です。
そして本人にも理由はわからないけど、学校へ行くのが怖いと言っていました。学校が怖いというお子さんはとても多いようです。
2位 生活の乱れ・遊び・非行
生活の乱れ・遊び・非行は、意味合いが幅広いこともあり、2番目に多い数字になっています。
不登校の子が急に増え始めたのは、コロナ禍が始まった2020年の頃からです。
あの頃はコロナ対策で学校もしばらくお休みに入ったり、学校閉鎖もたくさんありました。今でも学級閉鎖はよく聞きますよね。それがきっかけで生活リズムが崩れ始めた子も多いのかもしれません。
3位から5位は小中学生で順位は違うものの、友人関係・学業の不審・家庭の問題が入っています。
この後に、子ども達が「学校へ望む」ことの調査結果もお伝えします。
子ども達が学校へ望むこと
子ども家庭庁が実施した子ども1万人調査では、学校へ行っている子と不登校の子の比較をしています。
「学校についてもっとこうなったらいいなと思うこと」という質問(10〜18歳が調査対象)
↓学校へ行っている子の多かった答え上位3つ(特になしを除く)
- 遊びの時間を増やす (20.4%)
- 宿題を減らす (19.7%)
- もっと将来の役に立つ授業にする( 16.4%)
↓不登校の子の多かった答え上位3つ(特になしを除く)
- もっと少人数制のクラスにする (19.8%)
- 先生がもっと生徒の意見を聞いてくれるようになる (19.2%)
- もっと将来の役に立つ授業にする( 18.2%)
【参考資料】:こども家庭庁 こども1万人意識調査 (2023年9月公益財団法人 日本財団)より
学校へ行っている子の中で、学業の時間が多いことが負担になっている子の割合が多いようです。生活の中で勉強のプレッシャーは大きいですよね。そして学校へ行っていると忙しいです。
不登校の子どもの中には、少人数制のクラス編成を望んでいる子が多いことがわかります。
私の娘も、集団生活が苦手なタイプです。友達と遊ぶ時も大勢で遊ぶのが苦手と言っていました。
学校は一部の子ども達にとって大きな負担になっていて、その子たちは無理をして学校へ行き、ある日限界がきてしまう。そのような状況があるのかな思います。
おわりに
今回は、不登校の原因に絞ってお伝えしてきました。
不登校は一つの要因だけではなく、さまざまな要素が絡み合って生じることが多いものです。ランキングで出てきたことだけでなく、少しの違和感が積み重なって最終的に行けなくなることもあると思います。
親として一番大切なのは、子どもに寄り添い、無理に解決策を押し付けるのではなく、子どもの気持ちをしっかりと受け止めることだと感じています。
焦らずにゆっくりと一緒に進んでいくことで、少しずつ道が開けていくこともあります。私も子どものペースに合わせながら、サポートをしていこうと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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