「不登校の児童数が増加」と世間ではときどき耳にします。自分の子が不登校になったけど、本当に他も多いのだろうかと思いませんか?私の子どもも不登校になって2年半が経とうとしていますが、実際の人数は気になるものの、よく知りませんでした。
いったい、小学校や中学校では、クラスに何人の不登校の子どもがいることになるのでしょうか。
先に、人数だけ知りたい方は クラスの割合 ← クリックすると飛ぶことができます。
この記事では不登校の定義と、不登校児童数の調査データを、わかりやすくお伝えしています
こんにちは!
こいちご と申します
娘のモモ
小5の3学期からお休み中
不登校特例校の中学校とフリースクールに在籍しているよ
不登校の定義とは何?
まず初めに、「不登校」とは何日休むとそう呼ばれるのでしょうか。その定義をお話しします。
「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」を定義しています。
引用:文部科学省
という事です。少し難しい文章ですね。
- 病気や経済的などの理由ではないのに欠席している
- 年間30日以上は欠席している
ということになるかと思います。省き過ぎでしょうか…。
娘のモモが不登校になった時、30日というのはどこかで聞いていたのですが、当時は連続30日欠席なのかと思っていました。休んだり登校したり、また休んだり…という状態が既に不登校という場合もあるということです。
モモが不登校になり、すぐ自治体の教育相談を申し込んだ時のことです。
予約の電話から1ヶ月経過した頃にやっと相談できた際、相談員さんは「まだ30日経ったかどうかですよね。不登校が始まったばかりですよね」と悠長なことを話されていたのを記憶しています。
文部科学省 不登校児童の原因の調査結果は、モモの不登校の経緯と共に、こちら↓の記事でご紹介しています。
現在の不登校児童数は?
最新のデータでは何人?
現在の、不登校児童の人数を見てみましょう。
文部科学省が令和5年10月に公表した調査結果
「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」 から抜粋してまとめました。
↓令和6年9月現在でわかっている一番新しいデータです。
令和4年度の不登校児童数は、小学校と中学校合わせて 299,048人 約30万人です。
それぞれの人数を、平成22年度から令和4年度までの推移を棒グラフにしてみました。
令和2年度以降が増えていますが、急増とまではいかないようにも見えます。
しかし、
平成3年度からの 長期でのグラフ を見ると、急増しているのがよくわかります。
【引用元:文部科学省】
実際の細い数字は下記の表になります。
令和2年度は 合計約 20万人 でしたので、令和2年度〜4年度の間で 約10万人 増えていることがわかります。
小学校(人) | 中学校(人) | 合計(人) | |
---|---|---|---|
平成22年度 | 22,463 | 97,428 | 119,891 |
平成23年度 | 22,622 | 94,836 | 117,458 |
平成24年度 | 21,243 | 91,446 | 112,689 |
平成25年度 | 24,175 | 95,442 | 119,617 |
平成26年度 | 25,864 | 97,033 | 122,897 |
平成27年度 | 27,583 | 98,408 | 125,991 |
平成28年度 | 30,448 | 103,235 | 133,683 |
平成29年度 | 35,032 | 108,999 | 144,031 |
平成30年度 | 44,841 | 119,687 | 164,528 |
令和元年度 | 53,350 | 127,922 | 181,272 |
令和2年度 | 63,350 | 132,777 | 196,127 |
令和3年度 | 81,498 | 163,442 | 244,940 |
令和4年度 | 105,112 | 193,936 | 299,048 |
やはり、コロナ禍以降にこんなに増えているんですね。
モモは令和3年度から休み始めたけど、他にもいっぱい不登校になった子がいたんだね。
でも周りにはいなかったし、肩身は狭かったよね
クラスに何人位の割合でいるの?
児童在籍数に対しての不登校児童数の割合をグラフにしました。
令和4年度は 小学校は 59人に 1人 中学校は 17人に 1人 になります。
モモは公立の不登校特例校に通っているので、また少し違いますが、
通常の中学校だと、1クラスに 数人(2人〜多いと3人くらい) いることに、
小学校では 2クラスに 1人くらいということになります。
モモの小学校はマンモス校でしたが、同じ学年にはいませんでしたね。
割合の細い数字は以下の表になります。
小学校(%) | 中学校(%) | |
---|---|---|
平成22年度 | 0.32 | 2.73 |
平成23年度 | 0.33 | 2.64 |
平成24年度 | 0.31 | 2.56 |
平成25年度 | 0.36 | 2.69 |
平成26年度 | 0.39 | 2.76 |
平成27年度 | 0.42 | 2.83 |
平成28年度 | 0.47 | 3.01 |
平成29年度 | 0.54 | 3.25 |
平成30年度 | 0.70 | 3.65 |
令和元年度 | 0.83 | 3.94 |
令和2年度 | 1.00 | 4.09 |
令和3年度 | 1.30 | 5.00 |
令和4年度 | 1.70 | 5.98 |
まとめ
お疲れさまでした。いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、不登校の人数は実際に何人なのか、どのくらい増えているのかを主にお伝えさせて頂きました。
なんだか数字ばかりで難しかったよ
数字だけだと難しいけど、確実に不登校の数は増えているのがわかったわ
ここまま増えていくとますます、学校は変わっていくべきと認識して欲しいです。
急増していることは事実ですが、学校に合わない子はいつの時代も一定数存在したかと思います。
これからの時代、そんな子供たちがいなくなり、もっと楽に、自由に学べるようになることを願うばかりです。
今回は以上です。トップのメニューのサイトマップから、他の関連記事もぜひご覧くださいね!