【原因はわからない】不登校の中学生の今と向き合う親のブログ 

親から見た不登校中学生のいま

不登校の子どもを持つ親にとって、その日常は日々不安と葛藤の連続かもしれません。

今回は、不登校の娘を持つ親の立場から、過去の記事の紹介とともに私の経験をお伝えしていきます。

学校へ行かなくなってから2年半以上が経ち、今はどんな生活をしているのか、不登校が始まった時と今の気持ちでどう変わっていったか、私の感じたことや気づきを紹介しています。

私たち親ができること、心構えをあらためて考えていきたいと思います。
ここでは、過去の記事のリンク集としてもお伝えしています。

母こいちご

こんにちは!
こいちご と申します

娘モモ

娘のモモ
小5の3学期からお休み中
不登校特例校の中学校とフリースクールに在籍しているよ

もう来年は高校受験!あっという間だったね
学校へ行かなくなってから、今までどうだった?

目次

不登校の中学生

不登校の子どもたちの中でも、中学生の割合はとても多いです。

総務省の実施したアンケートに、いつから学校へ行けなくなったのかという調査結果があります。

それによると、中学1年生から不登校になるお子さんが最も多いのがわかりました中学生に上がると、学習面や友人関係がさらに難しく複雑になってきますよね。そういった背景があるのでしょうか。

「不登校・ひきこもりのこども支援に関するアンケート調査の結果」総務省

書道

【最新2024】不登校になっている中学生の人数 令和5年度(令和6年10月31日発表)

不登校の児童生徒の数をあらためて見てみます。
令和6年11月現在でわかっている一番新しい文部科学省の最新データは令和5年度の調査結果です。

小・中学生合わせて   346,482人 (前年度は 299,048人)

そのうち中学生は 216,112人(前年度は 193,936人) となっています。

クラスに何人の割合になるかのかは、↓こちらの記事で紹介しています。

「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」文部科学省

不登校の原因

文部科学省の調査によると、不登校になる原因で一番多いのは無気力や不安(令和4年度)です。不登校の原因については、娘が不登校になった時の状況や経緯とともに、文部科学省の原因の最新(令和5年度)の調査データを下記の記事で解説しています。相談先のことにも触れていますので、ぜひご覧ください。

娘モモ

不登校になった時の、私の気持ちも書いてあるよ

我が子の不登校の原因

バスケットボールコート

娘の不登校の原因はハッキリとはわかりません。学校へ行けなくなった日は「怖い」と言っていましたが、原因が特にあるわけでもないようでした。「怖い」は不安が強く出てしまったのではと思っています。娘もどうして行けないのか自分でもわからないと何度も言っていたので、しばらくはもどかしい日々を過ごしていました。

私は、娘にとって学校は合わない場所なのかな、相当無理していたのかな…と、今は思っています。

原因がハッキリしているお子さんは、その原因を解決したり、学校を変えるなどの対策をすれば早い段階で行ける可能性もありますが、娘のように原因がはっきりしていないと長引くことも多いようです。

不登校になった子どもの中で、原因がわからないお子さんは実はとても多いんです。

母こいちご

どこへ行っても不登校の原因を聞かれるんですよね〜。その度に私としては困ってしまいます。

娘モモ

なんで行けなくなっちゃったんだろう?

不登校の中学生のいま

娘のモモは現在中学2年生です。小学5年生の3学期から学校へ行かなくなって、2年8ヶ月が経ちました。過ぎてみるとあっという間です。6年生から行けるのではとなったのですが、機会を逃してしまい、そのまま小学校卒業になってしまいました。

中学生になって心機一転!!

娘モモ

私も成長しました!

学びの多様化学校(不登校特例校)入学

空とハートの風船

中学に上がるタイミングで「学びの多様化学校(不登校特例校)」へ入学しました。最初の数日間は登校しましたが、すぐに行かなくなってしまいます。

でも親(私)としてはある程度想定内だったので、あ〜そうだよね〜くらいにしか思わなかったんですよね。もちろん少しは期待してしまったのですが…

母こいちご

やっぱりか〜
それにしても学校の欠席連絡ってほんとに辛い

不登校に特化した小規模な学校なので、現在は先生の空き時間に週に1,2度、1時間程度の別室登校をさせてもらっています。最初は徐々に通常に戻るような働きかけでしたが、今のままで精一杯なので、もうこのままかなと思っています。

勉強はその短時間の別室登校での学習と宿題を家で少しやるだけです。

「学びの多様化学校(不登校特例校)」について知りたい方は↓の記事で詳しくお話ししています。

中学生って勉強に、友人関係に、部活に、行事に、受験に…って本当に忙しいですよね。

娘の場合、通常の学校へ通っていたらどうなっていることやらと思います。

「学びの多様化学校」は学校に不安があるのが前提なので、先生もいろいろと配慮してくれる点で良かったです。先生とのやり取りも、親としてはスムーズにできて感謝しています。

フリースクール

フリースクールへは中1の秋から通っています。友達が欲しいという一言からフリースクール探しを始めました。

フリースクールは学習メインのスクールではなく、本人の意思を尊重するような自由な雰囲気のところを選びました。

でも、行っても行かなくてもいいフリースクールは、結局あまり行っていません。近いわけでもないですし、同じ学年の子がほとんどいないのも理由かなと思います。

母こいちご

娘にとって、フリースクールもなかなか難しいです
費用の面でも(泣)

フリースクールに関しては、↓下記の記事で詳しくお伝えしています。

現在の様子・家では何している?

リビング

家では基本元気ですが小学生のころとは違って、キャッキャするわけでもなくだいぶ落ち着いたなあと実感しています(当たり前かもしれませんが)。中学生の心理は難しいですよね。もともと気分屋でしたが、今は中学生ならではの不機嫌はよくあります。でも思春期ってそんなものですよね。時々ナーバスになっているので、そっとしておきます。

長男の反抗期に悩まされたので(学校へは行っていた)、それに比べると楽かなって思います。

今は動画(YouTube)を見るのが一番の楽しみなようで、最近は親が誘う外出もあまり乗ってくれません。それでも時々一緒に映画を観に行ったり、旅行にも行ってくれます。

娘モモ

動物の動画が好き、イラストもよく描くよ

不登校になって良かったことの一つに、「絵を描くのが好きになった事」と言っています。

才能があってメチャクチャうまいと言うわけではありませんが、描いていて楽しいようです。学校へ行っていなかったらきっと気づかなかったと言っているので、そういった気づきがあって良かった〜と親としては思えますね。

予定のない日は、動画・本や漫画・気が向いたら片付け・テレビ・ダラダラ…とこんな感じでしょうか。不登校の最初の頃は、暇を持て余すこともありましたが、今はダラダラにも慣れてそれもないようです。

もともと体を動かすのが好きな子だったので、不登校になっても公園へよく一緒に行っていました。でも中学生になってからはそれも無くなってしまい、体力面がちょっと心配ですね。

朝起きない問題

就寝時間はどんどんと遅くなっていて日付が変わることがほとんどです。朝もお昼までに起きてくれればいいな〜くらいになっています。

学校や用事が午前中にあると、なんとか起きて出かけられるのでまぁ良しとしています。

お腹が空いても食べなくても平気な体質です。いつまで経っても朝ごはんを食べにこないんです。朝ごはんがおやつの時間に近いというのも珍しくありません。私としては、せめて1日に2食は食べてもらいたいと思っていますが、私が仕事から帰るとほとんど食べていないことも何度かあって、もうビックリです。

それが親として今の一番困った問題です(泣)。

不登校と友達

お友達に関しては、小学生の頃は仲良くいている子が数人いましたが、中学校が別になってから(不登校になってから徐々に)は、自分から連絡を取ろうとはしていません。中学校にも行っていないので友達はいませんし、フリースクールもあまり行っていないので仲良くしているお友達はいません。

時々、ふとしたときに友達が欲しいと言うことがあるんです。「そりゃそうでしょうよー」と思うんですけど、出会いがないので親にもどうすることもできない状況です。

不登校の子の高校進学

桜の木

2年生になってからは、高校進学の話題も身近になってきました。

今のところ、通常の学校は難しいかなと親としては通信制を考えています。学校から夏休みに見学や資料請求はしておいた方がいいとのことで、2年生の夏に「学びの多様化学校(不登校特例校)」の資料請求を一つしました。資料請求をしたことで満足してしまい、それ以上はまだ考えられません。本人もまだピンときていないようです。

中学校を探す際は選択肢が少なすぎて大変でしたが、高校の選択は幅が広がるので少しは楽かなと思っています。

でもそれも準備を始めてみないとわかりませんよね。来年の今頃はどうなっていることやら…

今後、またそのお話も具体的にしていく予定です。

我が家の場合はこのような感じでのほほんとしていますが、高校から通常の学校へ行けるようになっているお子さんはたくさんいます。

現在の中学校「学びの多様化学校」の進路実績を見ても、通常の高校へ入学している生徒さんばかりでびっくりしました。

母こいちご

あ、あれ?通信制高校へ行った子がいない…

高校からは行きたい!と意欲のあるお子さんは、早めの準備が必要ですね。

不登校になって

このような状況ですが、それなりに元気で不登校生活が進んでいます。

今はダラダラしていることがほとんどです(親から見ると)が、不登校前と違うことは、怒り出すことが無くなったことでしょうか。まだ小学生だったこともありますが、気に入らないことがあるとよく物を投げたり泣き叫んでいましたから。

今は学校へ行かない生活にも慣れて、気持ちは楽に過ごしていると思います。不登校になりたての頃は、自責の念に悩まされていましたがそれもほとんどないように私からは見えます。完全にはなくなったわけではないと思いますが…

娘が学校へ行っていないことは、家族としてはもう当たり前になっています。

「学校へいつか行けるかも…」とはもう思っていないんです。諦めているわけではなく、この子は学校には向いていないんだなとよくわかったので、無理してほしくない気持ちの方が今は強いです。

そういった意味では、最初の頃と比べて本当に気持ちが楽です。

今の気持ちになるまでは時間もかかりましたし、いろいろな葛藤がありました。不登校になったばかりの時は、「学校へ早く行って欲しい」「学校へはいつから行けるのだろう」といつも頭の中にありましたもんね。

でも学校へ行かなければならない」と思っているといつまでも苦しい気持ちからは抜けられないんです。「行かなければ」ではなくて、「行きたい」と自然に思った時がそのタイミングかなと思えるようになり、心に余裕ができました。

中途半端なまま学校へ行くと、また行けなくなって辛い思いをしてしまう可能性も出てきますからね。

おわりに

不登校になって辛い思いをしているお子さんと親はたくさんいると思います。私も最初の頃は、それなりに本やインターネットで調べました。そして不登校を経験して大人になった方々の意見もたくさん見ました。

学校へ行ける子がたくさんいる中で、無理をして苦しんでいる子どもたちがいるのは悲しいですよね。

今の私には、親としていろいろなきっかけをつくったり提案をしてあげることしかできません。
それをどうするのかは本人に任せています。

そして今は待つのみです。きっかけは急にフッとやってくるかもしれないし、後から気がつけは変わっていたってことがあるかもしれません。

今は、家で過ごしている姿をしばらく見守っていこうと思います。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました
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